TOB後の上場廃止で迷いやすいのは、株価そのものより日付です。8月13日に上場廃止予定と聞くと、その日にすべてが終わるように見えますが、残る株主の株式が取得される予定日は別に置かれています。
先に分ける論点
4171グローバルインフォメーションは、売買最終日、上場廃止日、取得日を分けて読む案件です。1株1,680円という売渡対価は価格予想ではなく、TOB後に残った株式を市場外で処理するための日程と合わせて見ます。
📊 制度・手続き・変更点の比較要約表
| 対象区分 | 主な変更点・新ルール | 利用者・影響を受けるポイント |
|---|---|---|
| 従来型ルール | 既存の手続き・仕様 | 移行期までの経過措置が適用。 |
| 新運用ルール | オンライン・最適化対応 | 事前手続の簡易化と締め切り厳守が必須。 |
8月13日上場廃止と8月17日取得日は役割が違う

4171グローバルインフォメーションは、ユーザベースによるTOB後の株式売渡請求により、東証スタンダード市場での上場廃止が予定されています。JPXの整理銘柄指定期間は2026年7月13日から8月12日まで、上場廃止日は8月13日です。
売買最終日は市場で取引できる最後の区切り
会社開示の日程では、売買最終日は2026年8月12日予定です。市場で売買できるかどうかを見る人は、上場廃止日だけでなく、この売買最終日を先に見ます。
取得日は残った株式が移る区切り
同じ開示では、取得日は2026年8月17日予定です。これは、TOBに応募しなかった株主が持つ株式を、特別支配株主が株式等売渡請求により取得する日として読む区切りです。
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| 日付 | 区切り | 何を見る日か |
|---|---|---|
| 2026年7月13日 | 売渡請求日・取締役会決議日 | TOB後のスクイーズアウト手続が動き出した日 |
| 2026年7月14日以降 | 代用有価証券から除外 | 信用口座の担保評価に使っている人は影響を受ける可能性 |
| 2026年8月12日 | 売買最終日予定 | 市場売買で扱える最後の区切り |
| 2026年8月13日 | 上場廃止日予定 | 東証スタンダード市場で取引できなくなる日 |
| 2026年8月17日 | 取得日予定 | 残った株式が売渡請求により取得される日 |
1株1680円の売渡対価は何を意味するか

売渡対価は、普通株式1株につき1,680円です。この金額は、TOB価格と同じ水準として示されています。
市場価格の予想ではなく手続きの金額
ここでの1,680円は「これから株価がどう動くか」という予想ではありません。TOB後に残った株式を、特別支配株主が市場外で取得する際に株主へ交付する金銭の額です。
注意点
上場廃止日と現金の交付タイミングは同じとは限りません。実際の口座反映や支払方法は、会社・証券会社の案内を別途見る必要があります。
93.29%の特別支配株主になると何が変わるか

会社開示では、ユーザベースは公開買付け後に同社株式2,775,740株を所有し、議決権所有割合は93.29%となったと説明されています。会社法上、90%以上を持つ特別支配株主になると、残る株主から株式を取得する株式等売渡請求の手続が使われます。
代用有価証券の扱いは上場廃止日より前に動く
JPXは、同社株式を2026年7月14日以降、信用取引の委託保証金などの代用有価証券から除外すると示しています。現物で持っているだけの人と、信用口座の担保として見ていた人では、影響が出るタイミングが違います。
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| 読者の立場 | 見る日付 | 迷いやすい点 |
|---|---|---|
| 現物で保有している人 | 売買最終日、上場廃止日、取得日 | 売らずに残した場合の現金化の流れ |
| 非保有者 | 売買最終日までの市場取引 | 価格差だけで短期売買対象にしないこと |
| 信用口座を使う人 | 7月14日以降の代用除外 | 担保評価や余力への影響 |
| 非公開化案件を学ぶ人 | TOB成立後から取得日まで | TOB応募と売渡請求の違い |
迷いやすい3つの失敗パターン
1. 上場廃止日だけを見て現金化日だと思う
上場廃止日は、市場で取引できなくなる区切りです。残る株式の取得日や金銭交付の扱いは、会社開示と証券会社案内を分けて見る必要があります。
2. 1,680円を新しい投資妙味として読む
TOB後の売渡対価は、価格材料というより手続き上の金額です。すでにTOB後の非公開化段階に入っている銘柄では、短期の値幅だけを見て入ると、流動性や手続きの制約を見落としやすくなります。
3. 現物保有と信用口座の影響を同じにする
現物株として持つ場合と、信用口座で代用有価証券として見ている場合では、見るべき日付が違います。後者は上場廃止日より前に、代用評価から外れる扱いが問題になります。
ケース別にどこを見るか
保有者は、売買最終日、取得日、売渡対価の支払方法を順番に見ます。非保有者は、非公開化手続きが進んだ銘柄に新たに入る意味があるのかを、価格差ではなく流動性と手続き制約から考えます。信用口座を使う人は、すでに代用除外が始まっている点を口座余力の側から見ます。
この記事で扱った日付は、売買を急がせるためではありません。TOB後の非公開化で「市場で売る話」と「市場外で取得される話」が混ざらないようにするための整理です。
本記事は売買をすすめるものではありません。最終的な判断は、会社開示、JPX、証券会社の案内、自分の口座状況を合わせて確認してください。
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出典・参考リンク
💡 手続き・利用前に必ず確認すべき3つの行動指針
- 公式発表されている最新の実施スケジュールと締め切り時刻を確認する
- 本人確認書類や事前アカウント連携などの準備物を手元に揃える
- 混雑が予想される最終日を避け、余裕をもった早期手続きを心掛ける


